Wednesday, June 09, 2010

over action

週末はカンテのケーキチームでめっちゃお世話になっていた
Sさんの送別会でした。いいパーティやった。



Sさんは女ドラマーで、ギターパンダのライブをやった
カフェドルフィンの一角でクレープ屋さんもやっています。

この人との出会いがなければライブは実現しなかったな。

見た目はほんわかしているんだけど、それはそれは激しい
ドラムを叩き、ケーキチームの『オットコマエ!』部門。

そのSさんがバンドとクレープ屋に専念するために10年
勤めたカンテを辞めることになって、新人のイノウエは
『ケーキチームでの仕事の極意』を聞きました。

『とにかくどんな作業でもおっきい音を出すことやな。
 あと、動く必要がないときでも常に動いてスタンバっていること。』

それってエネルギーの無駄じゃない?と私は訊ねると、

『うん、でもな、全体のリズムってものがあるからね』

と、女ドラマーは不敵につぶやいたのでした。


話は変わりまして、ギターパンダのバンド編。

ギターパンダは普段は一人で車を走らせ日本中をたった一人で
歌を歌って廻っているのですが、時々バンドでもやります。

一人の時は右足でシンバルペダルを打ち鳴らしているので、
演奏中は一ヶ所に止まっているんだけどバンドの時は
解放されたかのように動きが大きくなってカッコイイ。

春のレコ初ライブも三人ギターパンダでした。

これが熟練工3人のような編成でして、ほとんど目を合わせず
ステージが進んで行くのです。
よくある『ワンツースリー』のカウントとか一切ない。
なのに演奏はピタ!っと合っている。

この時、ふと、気がついたのでした。

『解放されたかのように動きが大きい』のではなく、
この動きはすべてベースとドラムに送っている合図なのだ!と。

あとで撮った映像を見てみると、やっぱりオーバーアクションの
時にドラムはしっかりギターの動きをみて合わせている。


なるほど、Sさんが言っていたのはこういうコトか。



さてさて、話がやっとこ建築に戻ってきます。

そろそろ『松虫通の家』の現場が始まります。
ケーキ工房もバンドのステージも『現場』という意味では同じやね。

何人もの人や業種でひとつのモノを作り上げる現場です。

今回は分離発注ということもあっていつも以上に完成イメージの
共有が必要。携わっている人すべてが何を作ろうとしているのか、
この工程が次の工程にしっかり繋がっているのか、お互いに確実に
解っていなくてはいけない。

しかもタイムラグが出来るだけないように。これも重要。


現場に関わるすべての人に伝わり共振するように、
力強いリズムを打ち鳴らしましょう。

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