Saturday, April 16, 2005

nakanoshima platz



いつも車を停めている中ノ島の国際美術館の界隈は『緊急整備地区』のど真ん中で今は地下鉄工事がゴンゴン進んでします。青空に伸びるクレーンを見ていると、ベルリンの再開発地区、ポツダマープラッツを思い出しました。



6年前にベルリンを訪れた時はポツダマープラッツ全体が大きな穴のようになっていて、血管のように仮設のインフラが張り巡らされている様子がまるでアキラの一シーンのようでものすごく興奮しました。時期は5月で空が青くて、その空に向かって伸びたクレーンは100本を超えていたように思います。

そして完成後の2003年に再び訪ねたポツダマープラッツは3月の寒空のせいもあってか、なんだか去勢され場所の力を失っていてるようで少し寂しい気持ちになりました。ヴィム・ベンダースの映画『ベルリン天使の詩』の最後に確か老人が「ポツダム広場はどこに行ってしまったんだ」と言うシーンがあったように思うのですが、映画から時代がひとうねりして、違う意味でその言葉を思い出しました。

5年後に完成を向かえる予定の中ノ島整備地区はどんな姿を表すのか土佐堀川の対岸から見守りたいと思います。

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